ビタミンCは水溶性ビタミンの一つで、化学名をアスコルビン酸といいます。生体内では L-アスコルビン酸(通常還元型)、または L-デヒドロアスコルビン酸(酸化型)の形で存在しています。
ヒトの体内では合成できませんので、全て食事などから摂取する必要があります。
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ビタミンCの発見
16世紀から18世紀にかけての大航海時代には、船員たちの間で壊血病(かいけつびょう)が流行しました。原因は、新鮮な野菜や果物の摂取量が極端に少なかったことによるものでした。1753年にジェームズ・リンドが、新鮮な野菜や果物、特にミカンやレモンを摂ることで、壊血病が予防できることを見出しました。
ビタミンCの歴史
この後、1920年にドラモンドがオレンジ果汁から還元性のある抗壊血病因子を抽出し、これを
ビタミンC
と名づけました。
1933年にハースによってビタミンCの構造式が見出されて、「アスコルビン酸」と命名されました。
また、同じく1933年にはライヒシュタインがビタミンCの合成に成功しました。
今日、私たちが摂取しているビタミンCは、合成したものが主となっているようです。なお、天然と合成のビタミンCは化学構造がまったく同じなので、体内への吸収率や効果、安全性についても同じだそうです。